ラグランジュ点を巡る宇宙戦争はありうるか
ラグランジュ点という、地球と月の間の引力がちょうど釣り合うポイント*がある。
*これには語弊がある言い方だが、後段説明する。
その点には安定的に衛星を止めることができ、月地球間航行の要所となる。
数学的に5つのラグランジュ点があることが明確だが、最も短距離のL1は最も価値が高いだろう。
ちなみに、ラグランジュ点付近には小惑星がゴロゴロしているらしい。by JAXA
太陽−地球系のL5点付近の観測について | トピックス | JAXA はやぶさ2プロジェクト
この記事を見るまで明確には認識できていなかったのだが、二つの(楕)円軌道を描く天体間であれば、どんな天体であったもラグランジュ点を持ちうるのだから、冒頭に言った、「月と地球間の」均衡点だけをラグランジュ点というのではないのだった。
L1からL5まであるうちの、L1, L2は均衡を維持しにくく、L4, L5は均衡を維持しやすいらしい。不思議。
ラグランジュ点とは、2つの天体から受ける重力のバランスがとれている位置のことで、この点に物を置くと安定する。太陽と惑星の重力が釣り合うラグランジュ点は5つあるが、そのうち、L1、L2、L3の3つは不安定で、そこに位置する天体は一度ずれ始めるとそのずれが大きくなり、公転軌道から外れてしまう。
一方、L4とL5は、惑星の公転軌道上で惑星よりも60度先か後の位置、つまり太陽と惑星との距離を一辺とする正三角形の頂点にあたる位置にあって安定しており、ちりの粒子やそのほかの天体が集まりやすい。
すばる望遠鏡、海王星のラグランジュ点L5にトロヤ群小惑星を発見
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